ミッドレングスサーフボードは、ショートボードとロングボードの良いとこ取りをした万能ボードとして人気が高まっています。この記事では、初心者から上級者まで幅広いスキルレベルのサーファーにおすすめできるミッドレングスボードを厳選して紹介します。
1. ミッドレングスサーフボードとは?

ミッドレングスサーフボードの理想的なシェイプ
1.1. ミッドレングスサーフボードの定義
ミッドレングスサーフボードは、一般的に全長7〜8フィート(約213〜244cm)のサーフボードを指します。幅は21〜23インチ(約53〜58cm)が主流で、ショートボードよりも安定性があり、ロングボードよりも機動性に優れているのが特徴です。
このサイズ感により、小波から頭オーバーまで幅広いコンディションで活躍します。初心者にとっては上達しやすく、経験者にとっては新しいサーフィンスタイルを楽しめるボードとして注目されています。
ポイント! ミッドレングスは「オールラウンダー」として、1本持っていると様々な波で楽しめる汎用性の高いボードです。
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1.2. ショートボードとロングボードの中間的な存在
サーフボードは通常、6フィート以下のショートボード、9フィート以上のロングボード、そしてその間のミッドレングスに分類されます。それぞれに特徴があります。
- ショートボード:高い機動力、スピーディーな動き、上級者向け
- ロングボード:安定性が高い、小波でも楽しめる、初心者にも優しい
- ミッドレングス:両方の良さを併せ持つ、幅広いレベルに対応
ミッドレングスは、ショートボードほどの俊敏性はありませんが、ロングボードよりもターンがしやすく、取り回しが良いのが魅力です。サーフィンを始めて少し慣れてきた方や、ロングボードからステップアップしたい方に最適です。
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2. ミッドレングスサーフボードの特徴

様々な波のコンディションで活躍するミッドレングス
2.1. 波乗りの汎用性が高い
ミッドレングスサーフボードの最大の特徴は、その汎用性の高さです。日本の波は比較的小さめなことが多いですが、ミッドレングスなら小波でも十分に楽しめます。また、サイズが上がってきた時も対応できる懐の深さがあります。
特に、週末サーファーにとっては、コンディションを選ばずに海に入れることは大きなメリット。限られた時間でサーフィンを楽しむには、最適な選択と言えるでしょう。
2.2. 安定性とスピードのバランスが良い
ミッドレングスは、パドリングが比較的楽で、テイクオフも安定して行えます。同時に、ボードが短すぎないため、波のフェイスを使ったターンやカービングも楽しめます。
初心者の方にとっては、基本的なターンの練習に最適。中上級者の方にとっては、レールを使った美しいターンや、クルージングを楽しむのに適しています。
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2.3. 初心者から上級者まで幅広く対応
ミッドレングスの魅力は、サーファーのレベルを選ばないことです。初心者にとっては扱いやすく上達を促進し、上級者にとっては新しいサーフィンスタイルを探求できる道具となります。
- 初心者:安定したテイクオフ、基本技術の習得
- 中級者:ターンの精度向上、スタイルの確立
- 上級者:クルージング、新しいマニューバーの開発
3. ミッドレングスサーフボードのメリット

幅広いコンディションで楽しめるミッドレングス
3.1. 小波から頭オーバーまで幅広いコンディションで使える
ミッドレングスサーフボードは、波のサイズに関係なく楽しめるのが大きな魅力です。小波では、ボリュームがあるため波をキャッチしやすく、大きな波では適度な長さが安定性をもたらします。
1本のボードで様々なコンディションをカバーできるため、複数のボードを持つ必要がなく、経済的にも優れています。特に、保管スペースに限りがある都市部のサーファーには理想的です。
3.2. ロングボードよりも機動力があり、ショートボードよりも乗りやすい
ミッドレングスは、まさに「良いとこ取り」のボードです。ロングボードのようにパドリングが楽で、波をキャッチしやすい一方、ショートボードのようにターンもできる。この絶妙なバランスが、多くのサーファーに支持される理由です。
メリット比較
- パドリング:ロングボード > ミッドレングス > ショートボード
- 機動性:ショートボード > ミッドレングス > ロングボード
- 安定性:ロングボード > ミッドレングス > ショートボード
3.3. サーフィンスキルの向上に役立つ
ミッドレングスは、サーフィンの基礎技術を身につけるのに最適です。安定性があるため、テイクオフやターンの練習に集中できます。また、ロングボードからショートボードへの移行を考えている方にとっては、理想的な「橋渡し」となるボードです。
上級者にとっても、ミッドレングスでの練習は基本技術の見直しや、新しいスタイルの開発に役立ちます。普段とは違うボードに乗ることで、サーフィンの幅が広がるでしょう。
3.4. ミッドレングスサーフボードのデメリット
もちろん、ミッドレングスにもいくつかのデメリットはあります。
- ロングボードほどの安定性はない(完全な初心者には少し難しい場合も)
- ショートボードほどの俊敏性はない(急激なマニューバーは限定的)
- 中途半端と感じる方もいる(特化型を好む方には物足りない)
ただし、これらのデメリットを考慮しても、ミッドレングスの持つメリットは非常に大きく、多くのサーファーにとって理想的な選択となるでしょう。
4. ミッドレングスサーフボードの選び方

自分に合ったミッドレングスを選ぶことが重要
4.1. 自分のスキルレベルに合ったサイズ選び
ミッドレングスサーフボードを選ぶ際、最も重要なのは自分のスキルレベルと体格に合ったサイズを選ぶことです。
サイズ選びの目安
- 初心者:身長+50〜60cm、幅広め、厚めのボード
- 中級者:身長+40〜50cm、標準的な幅と厚さ
- 上級者:身長+30〜40cm、好みに応じて調整
体重も重要な要素です。体重が重い方は、より多くのボリューム(浮力)が必要になります。一般的に、自分の体重の40〜50%のリッター数が目安となります。
4.2. 波のコンディションに適した形状の選択
よく入るポイントの波質に合わせて、ボードの形状を選ぶことも大切です。
- 小波メイン:ワイドなノーズ、厚めのレール、フラットなロッカー
- パワフルな波:ピンテール寄り、薄めのレール、強めのロッカー
- オールラウンド:ラウンドテール、ミディアムレール、標準的なロッカー
4.3. 予算に合わせた選択
ミッドレングスサーフボードの価格は、素材やブランドによって大きく異なります。一般的な相場は15万円〜25万円ですが、nanazeroでは高品質なEPS製ミッドレングスを10万円前後で提供しています。
初心者の方は、まずは手頃な価格のボードから始めて、スキルが向上してから高性能なボードにステップアップするのがおすすめです。
4.4. 素材の選択

素材によって性能と価格が変わる
サーフボードの素材は、性能と価格に大きく影響します。
素材の特徴
- PU(ポリウレタン):従来型、しなやかな乗り味、手頃な価格
- EPS(エポキシ):軽量、高反発、耐久性が高い
- ウッドスキン:環境に優しい、独特の乗り味、高い耐久性
nanazeroのミッドレングスは、EPSフォームにウッドスキンを採用したモデルが人気です。軽量で耐久性が高く、環境にも配慮した設計となっています。
関連記事:EPSとPUの違いは?サーフボードメーカーがメリット・デメリットを徹底解説
5. おすすめのミッドレングスサーフボード7選

多様なスタイルに対応するnanazeroのミッドレングス
nanazeroは、オンライン販売に特化することで中間コストを削減し、高品質なEPS製・ウッドスキン採用の最新ミッドレングスサーフボードを10万円前後という驚きの価格で提供しています。
5.1. MID01 ショートボーダーに人気のモデル
nanazeroのミッドレングスシリーズの中では短めの長さで、ショートボードやフィッシュボードに慣れたサーファーが、ミッドレングスを手にする時に最適です。
- 長さ:6'4"〜6'6"
- 特徴:機動性重視、ショートボード感覚で乗れる
- 推奨レベル:中級者〜上級者
WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID01の詳細を見る
5.2. MID02 オールラウンドモデル nanazero ベストセラー
人気のエッグシェイプ・ミッドレングス。波の斜面を気持ちよく滑り、大きな弧を描いた美しいターンを可能とする、素晴らしいクルーザーです。
- 長さ:6'8"〜7'0"
- 特徴:安定性とターン性能のバランス、初心者から上級者まで対応
- 推奨レベル:すべてのレベル
WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID02の詳細を見る
5.3. MID03 長さとボリュームのあるリラックスクルージングモデル
人気のミッドレングスツイン・サーフボード。長さとボリュームがあるので、小さな波の日でも多くの波をキャッチできる安定性があります。
- 長さ:6'10"
- 特徴:ツインフィンセットアップ、高い安定性、リラックスしたサーフィン
- 推奨レベル:初級者〜上級者
WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID03 ツインの詳細を見る
5.4. MID04 TWIN ツインフィンのルース感を楽しむモデル
ショートボードやフィッシュボードに慣れたサーファーが、ミッドレングスを手にする時に最適なMID01が進化したモデル。ツインフィン特有の自由な動きを楽しめます。
- 長さ:6'6"
- 特徴:ツインフィンセットアップ、高いターン性能、ルースな乗り味
- 推奨レベル:中級者〜上級者
WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID04 ツインの詳細を見る
5.5. MID05 クアッド×フィッシュ ロングボーダーも乗りやすいモデル
ミッドレングスサイズのフィッシュサーフボード。フィッシュ特有の波の上を滑るようなフロー感を持ち、リラックスしたサーフィンができます。
- 長さ:6'8"〜7'0"
- 特徴:クアッドフィンセットアップ、フィッシュテール、スムーズな乗り味
- 推奨レベル:初級者〜上級者
WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID05 フィッシュの詳細を見る
5.6. Standard EPS MID02 コストパフォーマンスモデル
人気のMID02のEPSバージョン。ウッドスキンではなくスタンダードなEPS構造により、より手頃な価格を実現しながらも高い性能を維持しています。
- 長さ:6'8"〜7'4"
- 特徴:軽量EPS素材、優れたコストパフォーマンス、初心者にもおすすめ
- 推奨レベル:すべてのレベル
Standard EPS サーフボード ミッドレングス MID02の詳細を見る
注意:MID02 ツインピン、MID04クアッドモデルは廃盤となりました。現在は上記のモデルをおすすめしています。
6. ミッドレングスサーフボードのお手入れ方法

適切なメンテナンスでボードを長持ちさせよう
6.1. 使用後の真水での洗浄
サーフィン後は必ずボードを真水で洗いましょう。海水に含まれる塩分は、ボードの劣化を早める原因となります。特にフィンボックス周りは、砂が詰まりやすいので念入りに洗浄してください。
6.2. フィンの取り外しと手入れ
フィンは使用後に取り外して、別途洗浄することをおすすめします。フィンボックス内に砂が詰まっていると、フィンの脱着時に傷がつく原因になります。フィンは乾いた布で水分を拭き取ってから保管しましょう。
6.3. ワックスの定期的な塗り直し
ワックスは定期的に剥がして塗り直すことで、グリップ力を維持できます。古いワックスは専用のリムーバーで取り除き、ベースコートから塗り直しましょう。
関連記事:サーフワックス 正しい塗り方は?グリップ力を高める方法
6.4. 保管時の注意点

適切な保管でボードのコンディションを保つ
ミッドレングスサーフボードは、直射日光や高温多湿を避けて保管しましょう。ボードカバーを使用し、横置きまたは立てかけて保管することをおすすめします。長期間使用しない場合は、ワックスを剥がしてからカバーをかけて保管してください。
関連記事:【サーフボードラック DIY】海外サーフショップのようなスタイリッシュなボードラックを作る方法
7. よくある質問(FAQ)
Q1. ミッドレングスは初心者でも乗れますか?
はい、初心者でも十分に乗ることができます。ロングボードほどの安定性はありませんが、ショートボードよりもはるかに扱いやすく、基本的な技術を身につけるのに適しています。ただし、完全な初心者の方は、最初は少し長めのモデル(7フィート前後)を選ぶことをおすすめします。
Q2. ミッドレングスとファンボードの違いは何ですか?
ミッドレングスは7〜8フィートの範囲のボード全般を指し、クラシックなデザインが多いのが特徴です。一方、ファンボードは6.5〜7.5フィート程度で、よりモダンな形状をしています。ミッドレングスの方がクルージング性能が高く、ファンボードの方がパフォーマンス寄りと言えるでしょう。
Q3. EPSとPUどちらのミッドレングスがおすすめですか?
初心者〜中級者の方には、EPSをおすすめします。軽量で取り扱いやすく、パドリングも楽になります。また、耐久性も高いため、長く使えるのも魅力です。nanazeroのEPS製ミッドレングスは、価格も手頃で性能も優れているため、コストパフォーマンスに優れています。
Q4. ミッドレングスで小波は楽しめますか?
はい、むしろミッドレングスは小波で真価を発揮します。十分なボリュームがあるため、小さな波でも簡単にキャッチでき、スピードを維持しながらライディングを楽しめます。日本の波質には特に適していると言えるでしょう。
Q5. フィンセットアップは何がおすすめですか?
初心者〜中級者の方には、2+1(シングル+サイドフィン)セットアップがおすすめです。安定性と機動性のバランスが良く、様々なコンディションに対応できます。より自由な動きを求める方は、ツインフィンやクアッドフィンも試してみてください。
8. まとめ:ミッドレングスサーフボードで広がるサーフィンの可能性

ミッドレングスで新しいサーフィンの世界を
ミッドレングスサーフボードは、ショートボードとロングボードの長所を兼ね備えた、まさに「いいとこ取り」のボードです。小波から頭オーバーまで幅広いコンディションで使え、初心者から上級者まで多くのサーファーに愛されています。
特に日本の波質を考えると、ミッドレングスは最適な選択の一つと言えるでしょう。週末サーファーにとって、1本持っているだけで様々な波を楽しめるのは大きな魅力です。
ミッドレングスがおすすめな人
- ロングボードからステップアップしたい
- ショートボードに疲れて、リラックスしたサーフィンを楽しみたい
- 週末サーファーで、様々なコンディションに対応したい
- 30代以降でサーフィンを始めたい
- 基礎技術をしっかり身につけたい
nanazeroでは、高品質なミッドレングスサーフボードを手頃な価格で提供しています。オンライン販売に特化することで、中間コストを削減し、その分を品質向上とお客様への還元に充てています。
ミッドレングスサーフボードで、あなたのサーフィンライフがより豊かになることを願っています。新しい波への挑戦、新しいスタイルの発見、そして何より、サーフィンの純粋な楽しさを感じてください。
きっと、今までとは違ったサーフィンの世界が広がるはずです。
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記事を書いた人

nanazero編集部
nanazeroブログ編集部。国内外のサーフィンインフルエンサーと連携し、最新のトレンドや技術を追求。サーフボードの設計・製造に携わる専門家を含む多様なメンバーで構成されており、幅広いユーザーに価値ある情報を提供しています。
監修者

ヒガシーサー(@higashisacom)
サーフィン歴20年、日本最大級のサーフィンオンラインスクールのアンバサダーを務め、誰でも簡単にサーフィン上達ができるハウツーを紹介。SNS総フォロワーは65,000人以上。