こんにちは、nanazero編集部です。近年、サーフィン界で注目を集めているのが「ミッドレングス サーフボード」です。ショートボードやロングボードとは異なる魅力を持つミッドレングス サーフボードは、多くのサーファーを魅了しています。

本記事では、ミッドレングス サーフボードの特徴、メリットとデメリットについて詳しく解説します。さらに、ミッドレングス サーフボードを選ぶ際のポイントや、おすすめのモデルもご紹介します。

この記事を読めば、ミッドレングス サーフボードの魅力を理解し、自分に合ったモデルを選ぶことができるでしょう。 

1. ミッドレングス サーフボードとは

ミッドレングスサーフボード

1.1 ミッドレングスサーフボードの定義

ミッドレングス サーフボードとは、ショートボードよりも長く、ロングボードよりも短いサーフボードの総称で、定義は曖昧ですが、6'4"~8'10までの長さのサーフボードをミッドレングスと呼ぶことが多いです。ショートボードとロングボードの中間の長さに位置するため、両方の長所のバランスが取れたサーフボードとして注目されています。

具体的には、以下のような特徴があります。

  • 長さ: 6'4"~8'10"
  • 幅: ショートボードより広く、ロングボードより狭い
  • 厚み: ショートボードより厚く、ロングボードより薄い
  • 浮力: ショートボードより高く、ロングボードより低い

これらの特徴により、ミッドレングス サーフボードは以下のような利点を持ちます。

  • テイクオフが容易
  • 波に乗るタイミングがシビアではない
  • ターンがしやすい
  • 小波からビッグウェーブまで楽しめる
  • ショートボードとロングボードの両方の長所を味わえる

初心者から上級者まで幅広いレベルのサーファーにおすすめできるサーフボードです。

1.2 ミッドレングスサーフボードの歴史

ミッドレングス サーフボードは、1960年代に初めて登場しました。当時は、ロングボードからショートボードへの移行期に、両方の長所のバランスを取るために開発されました。

その後、1970年代には、ショートボードが主流となり、ミッドレングス サーフボードはあまり見られなくなりました。しかし、近年では、サーフボードの技術革新により、新たな性能を持つミッドレングス サーフボードが開発されています。

具体的には、以下のような技術革新が進んでいます。

  • 素材: 従来の木材から、軽量で耐久性の高いフォーム素材やカーボン素材
  • フィン: 従来のシングルフィンから、さまざまな波に対応できるマルチフィン
  • シェイプ: さまざまな波に対応できる、さまざまな形状

これらの技術革新により、ミッドレングス サーフボードは従来のモデルよりも性能が向上し、再び注目を集めています。

1.3 ミッドレングスサーフボードが近年注目を浴びている理由

ミッドレングス サーフボードが近年注目を浴びている理由は、以下のような点が挙げられます。

  • 小波からビッグウェーブまで幅広い波に対応できる
  • テイクオフが容易で、初心者でも扱いやすい
  • ショートボードよりも安定性があり、ロングボードよりも機動性に優れている
  • さまざまなマニューバーが可能

近年は、サーフポイントの混雑や、オリンピックの影響、台風や自然災害の影響による海のコンディションの変化など、サーフィンを取り巻く環境が変化しています。

ミッドレングス サーフボードは、これらの変化に対応できるサーフボードとして、多くのサーファーから支持されています。

2. ショートボードとロングボードとの違い

ミッドレングスサーフボード

2.1 長さ

ミッドレングス サーフボードは、ショートボードとロングボードの中間の長さを持つサーフボードです。一般的には長さの違いでサーフボードのショート、ミッドレングス、ロングと分けられています。

  • ショートボード: 6'3"以下
  • ミッドレングス サーフボード: 6'4"~8'10"
  • ロングボード: 9'0"以上

この長さに違いにより、以下のような違いが生じます。

  • テイクオフ: ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりもテイクオフが容易で、ロングボードよりは波キャッチが簡単ではない。
  • ターン: ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりもターンが容易で、ロングボードよりも機動性に優れています。
  • *マニューバー: ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりもできるマニューバーが少ないですが、ロングボードよりも多くのマニューバーが可能です。

*マニューバーとは、サーフィンで波の上で行う様々な動きのことです。テイクオフ、ボトムターン、カットバック、リッピング、エアリアルなど、様々な種類があります。マニューバーをマスターすることで、サーフィンをより楽しく、スタイリッシュに楽しむことができます。

2.2 幅

ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりも幅が広く、ロングボードよりも幅が狭いです。

  • ショートボード: 比較的狭い
  • ミッドレングス サーフボード: 中間
  • ロングボード: 比較的広い

この幅の違いにより、以下のような違いが生じます。

  • 安定性: ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりも安定性があり、ロングボードよりも機動性に優れています。
  • パドル: ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりもパドルが楽で、ロングボードよりも取り回しが楽になります。

2.3 厚み

ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりも厚く、ロングボードよりも薄いです。

  • ショートボード: 比較的薄い
  • ミッドレングス サーフボード: 中間
  • ロングボード: 比較的厚い

この厚みの違いにより、以下のような違いが生じます。

  • 浮力: ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりも浮力が高く、ロングボードよりも浮力が低いです。
  • 波への対応力: ミッドレングス サーフボードは、小波からビッグウェーブまで幅広い波に対応できます。

2.4 ショートボードとロングボードとの違いについてのまとめ

ミッドレングス サーフボードは、ショートボードとロングボードの長所をバランスよく取り入れたサーフボードです。

  • テイクオフが容易
  • ターンがしやすい
  • 小波からビッグウェーブまで楽しめる

初心者から上級者まで幅広いレベルのサーファーにおすすめできるサーフボードです。

3. ミッドレングス サーフボードを選ぶメリット

ミッドレングス

3.1 テイクオフが容易

ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりも幅があり、厚みがあり浮力を得やすいため、テイクオフが容易です。

  • 初心者でも比較的簡単に波に乗ることができます。
  • パドルが楽なので、体力を消耗しにくいです。
  • 小波でもテイクオフできるので、波のコンディションを選ばずにサーフィンを楽しめます。

3.2 ターンがしやすい

ミッドレングス サーフボードは、ロングボードや初心者向けのファンボードよりもターンがしやすいことも特徴です。

  • さまざまなマニューバーを楽しむことができます。
  • レールコントロールが容易なので、自分の思い通りに波に乗ることができます。
  • 小さなターンから大きなターンまで、幅広いターンに対応できます。

3.3 小波からビッグウェーブまで楽しめる

ミッドレングス サーフボードは、ショートボードよりも浮力が高く、ロングボードよりも機動性に優れているため、小波からビッグウェーブまで幅広い波に対応できます。

  • コンディションを選ばずにサーフィンを楽しめます。
  • どんな波でも自分のサーフィンスタイルを貫くことができます。
  • 波のサイズに合わせて、ライディングを変えることができます。

3.4 ショートボードとロングボードの両方の長所を味わえる

ミッドレングス サーフボードは、ショートボードとロングボードの長所をバランスよく取り入れたサーフボードです。

  • ショートボードの機動性とロングボードの安定性を兼ね備えています。
  • さまざまな波に対応できるオールラウンダーです。
  • サーフィンの楽しみを幅広く味わえます。

    3.5 ミッドレングス サーフボードを選ぶメリット まとめ

    ミッドレングス サーフボードは、初心者から上級者まで幅広いレベルのサーファーにおすすめできるサーフボードです。

    テイクオフが容易ターンがしやすい小波からビッグウェーブまで楽しめるなど、多くのメリットがあります。

    では次にデメリットも見ていきましょう。

    4. ミッドレングス サーフボードを選ぶデメリット

    ミッドレングスサーフボード

    ミッドレングス サーフボードは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。

    4.1 ショートボードと比べるとパフォーマンス性能が低い

    ミッドレングス サーフボードは、ショートボードとロングボードの長所をバランスよく取り入れたサーフボードですが、どちらか一方に特化した性能には劣る場合があります。特にショートボードのようなパフォーマンス性能はミッドレングスでは再現できないので、パフォーマンス性能を求める方にはデメリットとなる可能性があります。

    4.2 競技はまだ少ない

    近年ブームになっているミッドレングスサーフボードは、ショートボードやロングボードのような大会競技がありません。ただし地方のアマチュア大会などではミッドレングスで競技に出場することも可能です。

      4.3 価格が高い場合がある

      ミッドレングス サーフボードはショートボードよりも大きくなるので、原材料や送料が高くなる傾向があります。またショートボードやロングボードのように供給量が多くないので、ブランドによっては価格が高くなることもあります。

        4.4 デメリットを考慮した上で選ぶ

        ミッドレングス サーフボードを選ぶ際には、メリットだけでなく、デメリットも考慮することが大切です。

        • 自分のサーフィンレベルやスタイルに合っているか
        • 扱える長さや重さなのか
        • 予算に合っているか

        これらの点をしっかり検討した上で、自分に合ったミッドレングス サーフボードを選びましょう。

        5. ミッドレングス サーフボードの選び方

        ミッドレングスサーフボード

        ミッドレングス サーフボードは、長さ6フィートから8フィート10インチまでのサーフボードを指します。ショートボードとロングボードの中間の長さを持つサーフボードとして、近年注目を集めています。

        ミッドレングス サーフボードを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

        5.1 自分のサーフィンレベル

        • 初心者: テイクオフが容易で、安定感のあるモデルを選ぶ。
        • 中級者: ターン性能やスピードも考慮する。
        • 上級者: 自分のサーフィンスタイルに合ったモデルを選ぶ。

        5.2 自分の身長と体重

        ミッドレングスはショートボードのように、適正サイズや適正ボリュームといった概念がありません。気になったモデルがあれば、そちらを選んで楽しむことが重要です。身長や体重などは気にする必要はありません。

        5.3 サーフィンする波のタイプ

        ミッドレングスはあまり大きすぎる波には向いていないモデルが多いです。どちらかというと小波でも波キャッチが容易で、ロングボードよりはコントロール性能が高いというコンセプトが多くなります。nanazeroでは、様々なニーズに対応できるようにミッドレングスシリーズを揃えています。詳しくはホームページのサーフボード一覧をご覧ください。

        nanazero ミッドレングスサーフボード一覧

        5.4 フィン

        • シングルフィン: クラシックなスタイルを求める方
        • シングル+サイドフィン: クラシックなスタイルと安定性能を求める方
        • ツインフィン: ターン性能を重視する方
        • トライフィン: オールラウンドな性能を求める方
        • クアッドフィン:ターンの性能とオールラウンドな性能を求める方

        ミッドレングスはシングルフィンからクアッドフィンまで様々なフィンシステムを選ぶことができます。サーフィン初心者の方は「シングル+サイド」のタイプがオススメです。

        関連記事:フィンが入らない?初心者のための解決策5選!

        5.5 素材

        • PUフォーム: 安価で扱いやすい
        • EPSフォーム: 丈夫で長持ちする

        ミッドレングスサーフボードは主にPUフォーム製か、EPSフォーム製かを選ぶことになります。どちらにもメリットとデメリットがあるので、考慮して選ぶようにしましょう。

        関連記事:EPSとPUの違いは?サーフボードメーカーがメリット・デメリットを徹底解説

        6. おすすめのミッドレングス サーフボード

        minimal

        6.1 誰にでもオススメできるミッドレングス MID02

        nanazeroは様々なレベル、ニーズに合わせてサーフボードを選べるように、テストを重ねてサーフボードの開発を行っています。その中でも最もオールラウンドで、どんなレベルのサーファーも楽しめるミッドレングスが『MID02』です。

        WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID02 – nanazero

        6.2 サーフィン初心者におすすめのミッドレングス Mini Mal

        サーフィン初心者であれば、なるべく波キャッチが簡単なサーフボードがオススメです。とはいえ9ft以上のロングボードは初心者には取り扱いがむずかしいため、8ft前後のファンボードタイプのミッドレングスがオススメです。nanazeroの中でも Mini Mal は非常に軽くて扱いやすい初心者も楽しめるミッドレングスになります。

        WOOD SKIN サーフボード Mini Mal – nanazero

        6.3 サーフィン中級者におすすめのミッドレングス MID05

        サーフィン中級者になると色々なサーフボードに乗ってみたくなりますよね。例えばショートボーダーであれば、コントロールしやすいミッドレングスに乗りたい。ロングボーダーなら楽にテイクオフできて、ロングよりも動かせるボードに乗りたいなど。そんなニーズを満たしてくれるのが MID05 になります。

        WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID05 フィッシュ – nanazero

        6.4 サーフィン上級者におすすめのミッドレングス MID04 Twin

        ショートもロングもミッドレングスも、色々なサーフボードで経験を積んできているサーフィン上級者にオススメしたいのが MID04 Twin です。このサーフボードは最高に気持ちいいターンが体験できます。

        WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID02 – nanazero

        7. まとめ

        MID02

        ミッドレングスサーフボードとは、現代のサーフボードテクノロジーが産んだ、最新のサーフボードカテゴリーです。

        ショートボードよりも長く、ロングボードよりも短いサーフボードの総称で、定義は曖昧ですが、6'4"~8'10までの長さのサーフボードをミッドレングスと呼びます。

        しかし、実際の乗り味はショートボードとロングボードの中間ではなく、サーフィンの醍醐味を味わえるサーフボードが多いです。

        ショートでもロングでもない。このような曖昧な定義から生み出されるサーフィンらしさが人々を魅了し、現代では多くのサーファーに支持される要因になっています。

        本記事では『ミッドレングスとは何か?』という疑問から、レベルや目的に合わせたミッドレングスの選び方についても解説しました。

        自分に合ったミッドレングス サーフボードを見つけて、サーフィンを楽しみましょう。

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        記事を書いたヒト

        writer
        ヒガシーサー(@higashisacom)サーフィン歴20年。独学で上達しなかった経験から、科学的メソッドに基づいて練習する方法を実践。たった3ヶ月で上達できた方法を一般サーファー向けに分かりやすく解説している。Instagram フォロワー数 35,000人、YouTubeチャンネル登録者数 17,000人。ブログ:https://pocketsurf.jp
        2月 17, 2024