苦手なバックサイドが◯◯をするだけで得意に変わる方法
こんにちは、nanazero 編集部です。サーフィンのバックサイドに苦手意識を持っていませんか?
レールが引っかかって倒れてしまったり、波に捕まってしまったり。バックサイドのサーフィンに苦手意識を持っているヒトは多いです。
そこで本記事は「苦手なバックサイドを得意に変える方法」を解説します。
実はバックサイドの苦手意識はあることをするだけで、簡単に得意に変わります。その方法を解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.バックサイドに苦手意識を持つヒトが多い理由
サーフィンのバックサイドに苦手意識を持つヒトが多いのは「波が見えにくい」からです。
ちなみにバックサイドは、バックハンドとも呼ばれ、背中側に進んでいくことから「バックサイド/バックハンド」と言われます。
そのバックサイドは背中側に割れていく波の方向に進んでいくため、サーファーにとっては視野を確保しにくく、見えにくいため、波の状況を予測しにくいから苦手になることが多いです。
例えば、車の運転でもバック駐車はむずかしく感じることが多いと思います。初心者のうちは余計に苦手意識を持ちますよね。
サーフィンも同じです。バック駐車が苦手なのは「見えにくい」からで、逆に言うと「見える」状況なら難しいと感じることも、苦手意識を抱えてしまうようなこともありません。
1.1 バックサイドのサーフィンが難しい3つの理由
- 背中側に進む
- 波が見えにくい
- 体を開きにくい
バックサイドのサーフィンを難しくしているのは、あなたのスキルやサーフボードの性能ではありません。
一言で言うと「見えにくい」ことがバックサイドを難しくしています。なので本記事では「見えにくいバックサイドを見えやすくする方法」について分かりやすくまとめていきます。
2.バックサイドとサーフィンの基本動作
サーフィンの基本動作は「傾ける」「屈伸」「捻る」の3つから成り立っています。この3つの動きができればサーフィンは上手くなりますし、この3つの基本動作を知らなければサーフィンの上達は時間がかかります。
2.1 傾ける
バックサイドの苦手意識は、バックサイドに進む時、波の状況や進むべき方向が「見えない」ことで起こります。
例えば、自転車に乗るときを想像してください。
自転車にまたがって、ペダルを漕いで前に進もうとしたとき、下を向きながらペダルを漕ぎ続けることって怖いですよね。
それに下を向きながら曲がってくださいと言われても、どれくらい傾ければ曲がっていくのか分からないため、自転車でカーブを曲がることもできなくなります。
つまりサーフボードを傾ける(レールを入れる)というのは、進みたい方向を見て、そこに向かって体とボードを傾けることになります。
2.2 屈伸をする
屈伸はスクワットとは違います。サーフィンの場合は、骨盤を前に向けてカラダを伸び縮みさせることが屈伸になります。
英語ではコンプレッション(圧縮)と表現されたりしますが、日本語に該当する言葉がないので屈伸と言われています。
バックサイドの屈伸は簡単です。後ろ足の膝を、前足の膝にくっつけるようにすること。
そうすることで、カラダが伸び縮みできる状態になります。逆に後ろ足の膝が、前足の膝と逆方向に向いているとガニ股バックサイドになります。
2.3 カラダを捻る
カラダを捻る(ひねる)という表現は分かりにくいかもしれません。バックサイドやターンの時に上半身だけ捻ってしまうサーファーも多いですが、骨盤から回旋させることが重要です。
と言っても分かりにくいので、簡単に捻る方法を紹介します。
それはバックサイドの波に対して、後ろ側の手(レギュラーなら右手)で、波のパワーゾーンに向かって手を上げて挨拶すること。
イメージでは「Hi」と挨拶する感じですね。
そうすると自然とカラダが開き、バックサイドも簡単に走っていけるようになります。
3.苦手なバックサイドを得意に変える唯一の方法
苦手なバックサイドを得意に変える唯一の方法、それは「見る」ことです。
「傾ける、屈伸する、捻る」はサーフィンの基本動作ですが、サーフィンをしながら3つを意識すると、全部がバラバラになってしまいがちです。
なので一番大切な「見る」という動作を行いましょう。
波を見ながらパドリングを行う。テイクオフ後は進行方向を見る。
これだけです。たったこれだけでバックサイドは得意に変わります。
4.バックサイドの姿勢
この画像は nanazero Mini Mal に乗られている画像ですが、とても素晴らしい姿勢でお手本になると思います。
しっかりとバックサイドの方向の波を「見る」ことができていて、ニュートラルポジションのスタンスになっていますね。
この姿勢のように、脱力ができている状態で、波の進行方向を見ることを意識していきましょう。
5.バックサイドのサーフィンがむずかしいサーフボードもある
これまでにバックサイドは「見る」ことができれば苦手意識がなくなるとお伝えしましたが、その理由は、見ることで体とボードが自然と傾き、自然な角度でサーフボードのレールが入るためです。
しかし、自然に傾けることがむずかしいサーフボードも存在します。それは極端にレールが薄いサーフボードと、極端にレールが厚いサーフボード、そしてロッカーがほとんどないようなボードです。
5.1 極端にレールが薄いサーフボードとは?
極端にレールが薄いサーフボードは、例えば競技者が試合で使うようなサーフボードです。
このようなサーフボードは、上級者や競技に出場するサーファーが使うことで真価を発揮できるボードです。
非常に繊細な体重移動と、レールコントロールが求められます。車で例えるとレーシングカーのようなものです。
レールが薄くなることで、海面にレールを入れた時の反発も小さくなるため、傾けやすくなります。
それなら、バックサイドにも走りやすいと思うかもしれませんが、それは上級者のレールコントロールスキルが高いからこそ出来ることです。
レールコントロールスキルが十分でない場合はレールが海面に食い込みすぎて引っかかったり、足元で傾けてしまう癖がついてしまったり、一般サーファーにとっては弊害も多いのが特徴です。
5.2 極端にレールが厚いサーフボードとは?
例えとして従来のソフトボードをイメージしてください。
従来のソフトボードはレールが厚く、ボリュームも大きいため、レールを入れようとしても反発で入れることができないサーフボードも多いです。
ハードボードの中にも、極端にレールを厚くしたサーフボードがあります。初心者向けだったり、スクールで使われたりするボードですね。
そのようなレールが厚いサーフボードは、レールを入れて傾けることがむずかしくなるため、バックサイドに走っていく難易度が高くなります。
5.3 ロッカーイズエブリシング
サーフボードのシェイプの世界には「ロッカーイズエブリシング(ロッカーが全て)」と言われているほど、サーフボードのロッカー(反り)が重視されています。
サーフボードのロッカーは、サーフボード全体の反りのことですが、よく言われているのが「ノーズの反り」と「テールの反り」です。
ロッカーはノーズの先端から、テールの先端に至るまでのサーフボード全体の反りが関係します。
一般的にノーズの反りが弱いと、水面との接地面が広くなるのでテイクオフが速くなりますが、反面波に刺さりやすくなります。逆に反りが強いと、掘れる波でも刺さりにくいですが、接地面が狭くなるので波キャッチのスピードは遅くなります。
最近ではテイクオフの速さを重視する反りが弱いボードが多いですが、レールが厚く海面にレールを入れることが難しいため、サーフィン初中級者にとってバックサイドに走っていくのがむずかしいです。
適切にサーフボードの反りの角度を設計されたサーフボードを選ぶことが、バックサイドの苦手意識を薄くするポイントです。
6.バックサイドを成功させるコツ
これまで色んなこと解説しましたが、バックサイドを成功させるコツは「見る」ことと「バックサイドに行きやすいサーフボード」を選ぶことが大切です。
無理にレールを入れたり、捻ったりする必要はなく、バックサイドの進行方向をただ見るだけでバックサイドに走れるようになります。
そんなバカな...と思うかもしれませんが、事実なのでぜひ実践してみてください。
7.バックサイドが得意になるサーフボードの選び方
バックサイドが得意になるサーフボードは、レールの厚みやロッカーの角度が適切に設計されているものです。
nanazero のEPSサーフボードはサーフィン初〜中級者の方が、笑顔で楽しめることを念頭において開発しています。
そのため極端にレールを薄くしたり、厚くしたり、ロッカーの角度をフラットにしたりはしておりません。
アベレージサーファーが癖を感じることなく、乗りやすいと感じてもらうためには、設計段階でしっかりデザインする必要があります。
その中でも一番人気のサーフボードが「nanazero MID02」となります。
7.1 nanazero MID02はバックサイドの苦手意識がなくなるサーフボード
nanazero MID02 はノーズからテールにかけて程よくレールに厚みを持たせつつ、ノーズとテールの反りもベストバランスになるように設計されているサーフボードです。
フィンのシステムもシングルフィン+サイドフィンが使えるため、バックサイドに進むときも不安定さを感じることなく乗りこなすことができます。
波キャッチも非常に早く、テイクオフもイージーなので、バックサイドの苦手意識を薄くしてくれるサーフボードになります。
8. 苦手なバックサイドを得意に変える方法 まとめ
- バックサイドをちゃんと「見る」
- 乗りやすいサーフボードを選ぶ
長々と解説してしまいましたが、まとめると「バックサイドを見ること」と「乗りやすいサーフボードを選ぶこと」の2点になります。
ぜひ今日から実践してみてくださいね。
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