サーフィンに年齢制限はありません。

40代からサーフィンを始める方も、長年楽しんできた方も、適切なサーフボードを選ぶことで、より楽しく、安全にサーフィンを楽しむことができます。

本記事では、40代のサーファーに適したサーフボードの特徴や選び方、体験者の声を交えながら、段階的な上達プランまで詳しくご紹介します。サーフボード選びの基本的な考え方については、サーフボード初心者完全ガイドもあわせてご覧ください。

記事を書いたヒト
nanazero編集部

nanazero編集部 - サーフボードの専門編集チーム。国内外のサーフィンインフルエンサーと連携し、最新のトレンドや技術を追求。サーフボードの設計・製造に携わる専門家を含む多様なメンバーで構成されており、幅広いユーザーに価値ある情報を提供しています。

監修
ヒガシーサー

ヒガシーサー - サーフィン歴20年以上。40代から科学的メソッドを活用してサーフィン上達を実現。オーストラリア発のサーフィン・メソッドを学べるオンラインスクール「コレクトサーフ」のアンバサダーを務め、年齢を重ねてからでも上手くなれる方法をSNSで発信。Instagram フォロワー数 35,000人、YouTube登録者数 17,000人。

40代からのサーフィンで考慮すべきポイント

40代からサーフィンを始める、あるいは再開する際には、以下のような特徴を理解し、それに合わせたアプローチを取ることが重要です。

体力的な特徴と運動能力の変化

40代サーファーでも、適切なボードを選べば軽快なライディングを楽しむことができます。

40代の身体的特徴

  • 回復力の低下:疲労の蓄積がしやすい
  • 筋力の変化:特にパドリング時の持久力に影響
  • 反射神経の変化:テイクオフの判断に影響

時間的制約とサーフィンの頻度

40代は仕事や家庭との両立が必要な世代です。限られた時間の中で効率的にサーフィンを楽しむためには、以下のような点を考慮する必要があります:

  • 平日早朝や休日など、限られた時間での練習
  • 不定期なサーフィン機会
  • 天候や波のコンディションによる制約

継続的に楽しむためのアプローチ

40代サーファーのライディング
適切なボードを選ぶことで、40代でも安定したサーフィンを楽しむことができます。

継続のためのポイント

  • 無理のない範囲での目標設定
  • 体力の消耗を抑えた効率的な練習
  • 怪我のリスクを最小限に抑える工夫
  • 安定して波に乗れる喜びを重視

40代ならではの強み

40代には若い世代にはない、以下のような強みがあります:

  • 経験に基づく的確な判断力
  • 自己管理能力の高さ
  • 目標に向かって着実に進む忍耐力
  • 経済的な余裕(適切な道具への投資が可能)

サーフボード選びの基本的な考え方

40代からのサーフィンを楽しむためには、自分に合った適切なサーフボード選びが重要です。特に、「最低限必要なボリューム」を理解し、そこから自分に合ったボードを選んでいくアプローチがおすすめです。詳しい選び方の基本は、サーフボード初心者完全ガイドをご覧ください。

体格と経験値による必要最低限のボリューム

経験レベル別の最低必要ボリューム

  • 初心者:体重の70%以上
  • 中級者:体重の60%以上
  • 上級者:体重の50%以上

※これらは最低限必要なボリュームの目安です。より詳しい計算方法はサーフボードサイズの選び方ガイドをご覧ください。

波質に応じた選び方

パワーのある波でもスムーズにライディングできる適度なボリュームのミッドレングス

1. 長めのショートボード

ショートボードでのライディングシーン
SH03スモールウェーブパフォーマンスで軽快なライディングを楽しむ40代サーファー。通常のショートボードより2Lほど余裕を持たせることで、パドルのしやすさと操作性を両立。

長めのショートボードの特徴

  • 通常より2-3インチ長め
  • ボリュームを2L程度増やす
  • 幅をやや広めに設定
  • 安定感とパフォーマンス性を両立

こんな方におすすめ:

  • 若い頃からのショートボーダー
  • 週2回以上サーフィンができる
  • 体力に自信がある

2. ハイブリッドタイプ(6'0"〜6'4")

HB02の特徴的な幅広デザインにより、パドルが楽で波のキャッチも容易になっています。

ハイブリッドタイプの特徴

  • ショートとミッドレングスの中間的な特性
  • 幅広で浮力が十分
  • 反応の良さと安定感のバランス
  • 多様な波質に対応

こんな方におすすめ:

  • ショートボードからのステップアップを考えている方
  • 小波から胸サイズまで1本で対応したい方
  • 週1-2回程度のサーフィン頻度の方

3. オールラウンドのミッドレングス

ミッドレングスでのライディング
MID02で気持ちの良いターンを描く40代サーファー。十分な浮力と扱いやすい長さで、リラックスしたサーフィンが楽しめます。

ミッドレングスの特徴

  • 6'6"〜7'4"程度の長さ
  • 十分な浮力と安定感
  • 波のキャッチのしやすさ
  • ゆったりとしたライディングが可能

こんな方におすすめ:

  • これからサーフィンを始める方
  • 無理なく長く続けたい方
  • 月1-2回程度のサーフィン頻度の方
  • 体力的な不安がある方

タイプ別の波との相性

ボードタイプ 小波 胸波 頭オーバー
長めのショート
ハイブリッド
ミッドレングス

素材選びのポイント

40代のサーファーにとって、ボードの素材選びも重要なポイントです。主にEPS(発泡スチロール)とPU(ポリウレタン)の2種類の選択肢があり、それぞれに特徴があります。より詳しい解説はEPSとPUの違いについての記事をご覧ください。

EPSサーフボードの構造と特徴EPSボードは軽量で扱いやすく、40代のサーファーに適しています

EPSボードの特徴と40代サーファーへのメリット

  • 軽量性:
    • パドリング時の体力消耗を軽減
    • 持ち運びが楽で肩や腰への負担が少ない
  • 高い浮力:
    • テイクオフが容易
    • 波のキャッチ率が向上
  • 環境への配慮:
    • リサイクル可能な素材を使用
    • 持続可能なサーフィンライフをサポート

PUボードの特徴と選ぶ際のポイント

  • 安定性:
    • 波の感触が伝わりやすい
    • 風の影響を受けにくい
  • 耐久性:
    • 修理が比較的容易
    • 長期使用に適している
  • コスト:
    • 比較的手頃な価格帯
    • 修理コストが抑えられる

40代からの上達プラン

波待ちをするサーファー
波を待つ時間も含めて、自分のサーフィンスタイルを正直に見つめ直すことが大切です。

段階的な上達のステップ

ステップアップの具体例

ステージ ボードタイプ 目安期間
スタート ミッドレングス
(7'0"〜7'4")
6ヶ月〜1年
ステップ1 ハイブリッド
(6'4"程度)
6ヶ月〜1年
ステップ2 長めのショート
(通常より2-3インチ長め)
必要に応じて

40代からのサーフィンを楽しむためのアドバイス

ビーチに向かう40代サーファー
無理のないペースで続けることが、長く楽しむコツです。

継続のためのポイント

  • ウォーミングアップの重視
    • 入水前の十分なストレッチ
    • 肩回りの可動域確保
  • コンディション管理
    • 無理のない範囲での練習
    • 十分な休息の確保
  • 目標設定
    • 現実的な目標の設定
    • 段階的な技術向上

まとめ:40代からのサーフィンライフを充実させるために

40代からでも、適切なアプローチでサーフィンを始めることは十分に可能です。ここまでご紹介した内容の重要ポイントを整理しておきましょう。

選び方の基本原則

  • 必要最低限のボリューム(体重の目安)
    • 初心者:体重の60%以上(例:70kgの場合42L以上)
    • 中級者:体重の50%以上(例:70kgの場合35L以上)
    • 上級者:体重の40%以上(例:70kgの場合28L以上)
  • 波質に合わせた選択
    • パワーのある波:反応の良いボード
    • パワーの弱い波:浮力のあるボード
  • サーフィン頻度との相性
    • 週1回以下:余裕のあるボリューム
    • 週2回以上:必要最低限に近いボリューム可

40代からのサーフィンは、若い世代とは異なるアプローチが必要です。しかし、それは決してマイナスではありません。経験や判断力を活かし、自分のペースで着実に上達していけば、生涯楽しめるスポーツとしてサーフィンを楽しむことができます。より詳しいサーフボード選びの基礎知識は、サーフボード初心者完全ガイドをご参照ください。

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7月 06, 2024