サーフスケートと普通のスケートボード、最大の違いは前側のトラック(車軸)です。サーフスケートは前輪側が大きく動き、少ないスピードでも波に乗るように曲がれます。見た目は似ていても走り方はかなり違い、「どっちを選べば後悔しないか」で迷う方は少なくありません。まずはサーフスケート完全ガイドと合わせて、両者の違いと、目的から見た選び方を整理していきましょう。
この記事でわかること
- サーフスケートとスケートボードの構造・動きの違い
- それぞれが向いている目的と乗り手
- 価格の目安と、初心者が乗りこなすまでの流れ
- 目的から迷わず選ぶための考え方
基本的な違いは「トラック」にある
サーフスケートの前トラックは、可動域が大きい特殊な構造です。この一点が、走り方や曲がり方の違いをほぼ生んでいます。デッキやウィール(車輪)にも傾向の差があり、下の表が目安です。
| 構成要素 |
サーフスケート |
スケートボード |
| 前トラック |
可動域が大きい特殊構造 |
可動域が小さい標準構造 |
| デッキ形状 |
サーフボードに近い形が多い |
両端が反った左右対称が多い |
| ウィール(一般的な傾向) |
大きめ・柔らかめ |
小さめ・硬め |
前トラックの動きを支えているのが、ブッシュ(トラック内でクッションになるゴム部品)です。このブッシュが体重移動を受け止めて板を傾け、戻る力で自然と反対側へ切り返します。この「傾けて、戻る」の繰り返しが、サーフスケート特有のうねる走りを生みます。
ウィールが大きめで柔らかいのも、細かな段差をいなして流れるように走るための工夫です。数値はモデルによって幅があるため、構造やパーツの役割をもう少し知りたい方は、この後の関連記事もあわせてご覧ください。
動きと操作性の違い
サーフスケートは、流れるようなカービング(板を傾けて描く曲線的なターン)と小回りが持ち味です。止まっていても体重移動だけで進めるポンピング(地面を蹴らずに進む技術)がしやすく、陸の上で波に乗る感覚を練習できます。一方でスピードを出す走行やトリックは得意分野ではありません。
サーフスケートが得意なこと
- 波に乗るようなカービングとターン
- 狭い場所でも楽しめる小回り
- ポンピングでの推進とサーフィン練習
スケートボードが得意なこと
- 安定した直進と速度の維持
- オーリー(板を弾いて跳ぶ基本トリック)など幅広い技
- スケートパークやストリートでの遊び
サーフスケートで「陸で波に乗る」仕組み
サーフスケートがサーフィン練習に向くのは、波の上でしている体の使い方を、そのまま陸で再現できるからです。ポイントは、腕や上半身ではなく足元と体重移動でボードを走らせることにあります。
前トラックがよく動くため、板を踏み込むと体が沈み、抜くと板が返ってきます。この上下と左右の動きは、波の斜面で加速するボトムターンや、波の上部で切り返すトップターンの体重移動とよく似ています。海に入れない日でも、この感覚を反復できるのが大きな利点です。
腕で振らず、足元で板を走らせる。その感覚づくりが陸トレの核心です。
もちろん、陸の練習だけで波に乗れるようになるわけではありません。海での実践と組み合わせてこそ、動きが身についていきます。具体的な練習メニューはサーフスケートトレーニングで紹介しています。
目的で選ぶ:あなたはどっち向き?
迷ったときは、性能よりも「何をしたいか」から考えると決めやすくなります。主な用途での向き・不向きは次のとおりです。
| 用途 |
サーフスケート |
スケートボード |
| サーフィンの練習 |
◎ |
△ |
| カービング・流す走り |
◎ |
◯ |
| トリック練習 |
△ |
◎ |
| 街乗り・長距離移動 |
◯ |
◎ |
| パークで遊ぶ |
◯ |
◎ |
サーフィンの上達が目的なら、サーフスケートが素直な選択になります。
サーフスケートに決めたら、次はサイズです。短め(30〜31インチ前後)は取り回しがよく、狭い場所での練習や小回りに向きます。長め(34インチ前後)は安定感があり、ゆったりした大きなカーブを描きやすいのが持ち味です。扱いやすさで選ぶなら、はじめは短〜中サイズが入りやすい傾向があります。
どのモデルにするか細かく迷ったら、サーフスケートの選び方でサイズ・デッキ形状ごとの選び分けを詳しく整理しています。
なお、サーフィン練習とストリートのトリック、その両方を楽しみたい場合は、あえて2本を使い分ける選択もあります。無理に1本で兼ねず、目的ごとに道具を分けると、それぞれの持ち味を引き出せます。
価格の目安とラインナップ
サーフスケートは可動トラックなど機構がある分、同クラスの普通のスケートボードより価格帯はやや上がる傾向があります。nanazeroのサーフスケートは、いずれも軽さと弾力を活かしたBamboo(バンブー)シリーズです。税込 ¥18,800〜¥24,800 の範囲でそろえています。

Bamboo サーフスケート 30" コルクデッキ¥18,800
取り回しの軽い30インチです。狭いスペースでもカービングを試しやすく、はじめの一本に向いています。
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Bamboo サーフスケート 31" Fish¥22,800
安定感とキビキビ感のバランスがとれたサイズです。サーフィン練習の入口として選ばれています。
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Bamboo サーフスケート 34"¥24,800
長めのデッキで、ゆったり流れるライドを楽しめます。大きめのカーブを気持ちよく描きたい人に向いています。
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初心者が乗りこなすまで(上達の目安)
下の目安はあくまで一例で、練習量や運動経験で個人差があります。焦らず、基本姿勢とバランスから慣らしていくのが近道です。スケートボード経験がある方は、立ち方には早く慣れます。ただしサーフスケート特有の「板が勝手に返ってくる」動きには、別の慣れが必要です。
| 時期の目安 |
サーフスケート |
スケートボード |
| はじめの数週間 |
バランスと基本姿勢・ゆっくり直進 |
乗り方・止まり方の基本 |
| 1か月ごろ |
基本のターンとカービング |
安定した走行と基本のターン |
| 2〜3か月ごろ |
スムーズな流れ・ポンピング |
基本トリックとスピード調整 |
メンテナンスの違い
可動部があるサーフスケートは、普通のスケートボードよりネジやブッシュの点検頻度がやや多めになりがちです。大きな手間ではありませんが、乗る前後の確認が長持ちのコツです。
具体的には、前後トラックの取り付けネジのゆるみ、ウィールの回転と汚れ、ブッシュのへたりを見ておくと安心です。走りが急に不安定に感じたら、まずネジのゆるみを疑うのがおすすめです。専用パーツは汎用品より手に入りにくい場合があるため、気に入ったモデルの交換パーツは、早めに把握しておくと困りません。
| 項目 |
サーフスケート |
スケートボード |
| 点検の頻度 |
こまめに(可動部あり) |
比較的少なめ |
| パーツの入手 |
専用パーツが中心 |
汎用パーツが多い |
| 調整のしやすさ |
慣れると自分で調整可 |
比較的かんたん |
よくある質問
Q. サーフスケートと普通のスケートボードの一番の違いは?
A. 前側のトラック(車軸)の構造です。サーフスケートは前輪側が大きく動くため、少ないスピードでも波に乗るように曲がれます。普通のスケートボードは車軸が固定的で、まっすぐ走る安定感に向いています。
Q. 初心者はどちらから始めるとよい?
A. 目的で決めるのが分かりやすいです。サーフィンの上達が目的ならサーフスケート、トリックや街乗りが中心ならスケートボードが向いています。
Q. サーフスケートは普通のスケボーより難しい?
A. 最初は独特の揺れに慣れが必要ですが、数週間で基本のカービングはつかめる方が多いです(個人差があります)。基本テクニックから順に練習すると安心です。
Q. サーフスケートで街乗りもできる?
A. できます。ただしよく曲がる設計のため、長い直線をまっすぐ移動する用途はスケートボードの方が快適です。
Q. サーフスケートのサイズはどう選べばいい?
A. 短め(30〜31インチ前後)は取り回しがよく、狭い場所での練習に向きます。長め(34インチ前後)は安定感があり、ゆったりしたカーブを描きやすいです。迷ったら扱いやすい短〜中サイズから入る方が多いです。
Q. サーフスケートだけでサーフィンは上達しますか?
A. 波の上での体重移動やターンの動きを、陸で繰り返し練習できます。感覚づくりには役立ちますが、海での実践と組み合わせることが前提です。
Q. どんな場所で練習すればいいですか?
A. 車や人の少ない、平らで舗装のよい広い場所が向きます。傾斜や段差のない所から始めると安心です。
Q. プロテクターは必要ですか?
A. 転倒に備えて、ヘルメットやパッド類の着用をおすすめします。特に慣れないうちは用意しておくと安心です。
Q. サーフスケートとクルーザー(クルージング用スケート)は違いますか?
A. 目的が違います。クルーザーは移動やクルージング向け、サーフスケートはよく曲がる前トラックでサーフィンの動きを再現する設計です。
Q. メンテナンスは何をすればいいですか?
A. 乗る前後にトラックやウィールのネジのゆるみを確認し、必要に応じて締め直します。可動部があるぶん、こまめな点検が長持ちにつながります。
まとめ
サーフスケートと普通のスケートボードは、見た目が似ていても走り方はかなり違います。波に乗る感覚とサーフィン練習を求めるなら、サーフスケートが合います。トリックや街乗り・スピードを楽しみたいなら、スケートボードが素直な選択です。「どちらが上か」ではなく「自分は何をして楽しみたいか」を軸にすると、迷いはほどけていきます。目的が定まったら、nanazeroのサーフスケート一覧から、心地よく乗れそうな一本を選んでみてください。
この記事を書いた人|nanazero編集部
nanazeroのボード(サーフボード・サーフスケート)を自分たちで設計し、実際に乗って確かめる編集部です。初心者から上級者まで在籍する経験豊富なチームで、「心地よく波に乗る」ための一本を、正直にお伝えします。