サーフィン中にリーシュコードがからまったり、切れたりした経験はありませんか?リーシュコードは、サーフボードを安全に保持するための重要な装備ですが、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。この記事では、リーシュコードに関するよくある問題とその解決法、さらに予防策までを詳しく解説します。サーフィン中にリーシュトラブルで困らないための情報をお届けします。
本記事は、実際のサーファーからのフィードバックと、リーシュコード製造に関わる専門家の知見に基づいています。これはリーシュコード完全ガイドの一部として、トラブル対応に特化した詳細情報をお届けします。
よくあるリーシュコードの問題とその原因
リーシュコードのトラブルは、原因を正しく理解することで効果的に解決・予防できます。まずは、サーファーが頻繁に遭遇する問題とその背景について見ていきましょう。

リーシュロープの結び方が不適切だと強度が低下し、切れやすくなります
1. リーシュコードが絡まる問題
サーフィン中にリーシュコードが足やボードに絡まると、バランスを崩したり、危険な状況になったりすることがあります。この問題の主な原因は以下の通りです:
- リーシュコードの長さが不適切(長すぎる場合が多い)
- スイーベル(回転部品)の不良や劣化
- コイル状に巻いたリーシュの不適切な収納癖
- アンクルカフの装着位置が間違っている
2. リーシュコードが切れる・破損する問題
最も危険なトラブルの一つが、リーシュコードの破断です。これにより、サーフボードを失ったり、他のサーファーに危害を与えたりする可能性があります。一般的な原因には:
- リーシュロープ(サーフボードとの接続部分)の結び方が不適切
- サンゴや岩との接触による摩耗
- 長期間の紫外線曝露による素材劣化
- 低品質なリーシュコードの使用
- サイズや強度が波のコンディションに適していない
ポイント! リーシュコードの劣化サインを見逃さないようにしましょう。コード本体のひび割れ、スイーベルの動きが悪い、アンクルカフの締まりが弱いなどの兆候があれば、交換を検討すべきタイミングです。
3. レールセーバーの問題
レールセーバー(サーフボードのレール部分を保護するパッド)に関するトラブルも少なくありません:
- レールセーバーの位置が不適切で、ボードが傷つく
- ベルクロの粘着力低下による緩み
- レールセーバーの摩耗によるリーシュコード本体の損傷
4. アンクルカフの問題
足首に装着するアンクルカフ部分にも様々な問題が発生します:
- ベルクロの粘着力低下により、波の力で外れてしまう
- 長時間の使用による足首のこすれや不快感
- カフ内部のパッド劣化による快適性の低下
リーシュコードのトラブル別解決法
それでは、各問題に対する具体的な解決策を見ていきましょう。即効性のある対処法から、長期的な予防策まで紹介します。
1. リーシュコードの絡まり対策

高品質なリーシュコードはスイーベル設計が優れており、絡みにくい構造になっています
適切な長さの選択
サーフボードの長さ+1フィート程度のリーシュコードを選びましょう。長すぎると絡まりやすくなります。例えば、6'8"のミッドレングスなら7ftか8ftのリーシュが適切です。詳しくはサーフボードタイプ別リーシュコード選びをご覧ください。
正しいアンクルカフの装着方法
アンクルカフは利き足ではない方の足首に装着し、コードが踵側(後ろ)に伸びるようにします。逆向きに装着すると、絡まりやすくなります。
症状 | 解決策 | 予防策 |
---|---|---|
パドル中に絡まる | リーシュを足首に少し巻いてからパドル | ダブルスイーベル式のリーシュを使用 |
テイクオフ時に絡まる | テイクオフ前にリーシュの位置を確認 | 短めのリーシュに変更 |
ターン時に絡まる | ターン前にリーシュの位置を意識 | 足首位置を調整(少し高めに) |
スイーベルの交換または改善
スイーベルが正常に回転しない場合、海水で洗い流して砂を取り除き、シリコンスプレーで潤滑するか、新しいリーシュコードに交換しましょう。nanazeroのリーシュコードはダブルスイーベル採用で絡まりにくい設計になっています。
注意! リーシュコードを使用後に適当に巻くと、次回使用時に絡まりやすくなります。使用後は8の字または大きな円を描くように巻き、保管しましょう。
2. リーシュコードの破損・切断対策
リーシュロープの正しい結び方
サーフボードとリーシュコードを接続するリーシュロープの結び方は、安全性に直結します。以下の手順で正しく結びましょう:
- リーシュロープをリーシュプラグに通す
- 紐を一度通してからもう一度折り返して通す(二重通し)
- しっかりと引き締めて結び目を作る
- 結び目が緩まないことを確認する

正しいリーシュロープの結び方:二重に紐を通して強度を高めています
応急修理方法
万が一、海でリーシュが破損した場合の応急処置として:
- コード部分の部分的な断裂:ビニールテープや防水テープを巻いて一時的に補強
- スイーベル破損:コードを直接結んで応急的に使用(安全に岸に戻るまでの一時的措置)
- アンクルカフのベルクロ不良:紐や余ったリーシュロープで固定
ただし、これらはあくまで応急処置です。安全のため、早めに新しいリーシュコードに交換することをおすすめします。高品質なリーシュコードの選び方については高品質リーシュコードの見分け方を参考にしてください。
ポイント! nanazeroのリーシュコードは、Standardモデルが6ヶ月、リサイクル素材使用モデルも6ヶ月の品質保証付きです。通常の使用で故障した場合は保証期間内なら交換対応しています。
3. レールセーバーのトラブル対策
正しい位置への取り付け
レールセーバーはサーフボードのテール部分、リーシュプラグに近い位置に取り付けます。波のパワーでボードが引っ張られたときに、レールが傷つかないように保護できる位置が最適です。
ベルクロのメンテナンス
ベルクロに砂や汚れが付着すると粘着力が低下します。使用後は真水でしっかり洗い流し、完全に乾かしてから保管しましょう。粘着力が低下したレールセーバーは、安全のため新しいものに交換することをおすすめします。
4. アンクルカフの問題対策

足首にしっかりフィットするアンクルカフを選ぶことが重要です
快適な装着のための調整
アンクルカフが足首に合わない場合、以下の調整が有効です:
- カフの内側にネオプレンなどのクッション材を追加
- 長時間のサーフィンでは、定期的にカフの位置を少しずらす
- ベルクロの締め付け具合を調整する(きつすぎず、緩すぎない)
カフの交換または新規購入
アンクルカフの素材が劣化したり、ベルクロの粘着力が著しく低下した場合は、新しいリーシュコードへの交換を検討しましょう。特にnanazeroのリサイクル素材使用リーシュは、環境に配慮しながらも高い耐久性と快適な装着感を提供します。
リーシュコードのトラブルを予防するための5つのケア方法
リーシュコードのトラブルの多くは、適切な選択と日頃のメンテナンスで予防できます。以下に効果的な予防策を紹介します。
1. 定期的な点検と洗浄
サーフィン後は毎回、リーシュコードを真水で洗い、砂や塩分を取り除きましょう。また、以下のポイントを定期的に点検します:
- コード全体のひび割れや摩耗
- スイーベルの回転状態
- ベルクロの粘着力
- リーシュロープの損傷
2. 適切な保管方法
リーシュコードの寿命を延ばすための保管方法:
- 直射日光を避ける:紫外線による劣化を防ぎます
- 8の字または大きな円を描くように巻く:絡みを防止します
- 完全に乾かしてから保管:カビや素材劣化を防ぎます
- 熱源から離れた場所に保管:素材の変形を防ぎます
3. コンディションに合わせた適切なリーシュ選び
波のコンディションや状況に合わせて、適切なリーシュコードを選択することも重要です:
波のコンディション | 推奨リーシュ | 注意点 |
---|---|---|
小波(腰以下) | 標準的な7mm太さのリーシュ | 長さは適切に(短すぎないように) |
胸〜肩サイズの波 | 7mm太さの高品質リーシュ | リーシュロープの結び目を確認 |
頭オーバーの大きな波 | 8mm以上の太いリーシュコード | 使用前に全体の状態をチェック |
リーフブレイク | 耐久性の高い7〜8mm太さ | 使用後の摩耗チェックが重要 |
4. 消耗品としての意識と定期交換
リーシュコードは消耗品です。使用頻度にもよりますが、一般的に以下のタイミングでの交換を検討しましょう:
- 週に2〜3回使用の場合:6ヶ月〜1年
- 毎日使用の場合:3〜6ヶ月
- パワーのある波で頻繁に使用:3ヶ月程度
- 明らかな劣化サインがある場合:即時
注意! リーシュコードは命を守る重要な安全装備です。少しでも状態に不安がある場合は、安全のために交換を優先しましょう。「もう少し使えるかも」という判断は危険です。
5. 高品質なリーシュコードの選択
最初から高品質なリーシュコードを選ぶことも、トラブル予防の重要なポイントです。nanazeroのリーシュコードは以下の特徴を持っています:
- ダブルスイーベル採用で絡まりにくい設計
- 柔軟性の高いウレタンコードで快適性と耐久性を両立
- 環境に配慮したリサイクル素材の使用(Ecoモデル)
- 6ヶ月の品質保証付き

nanazeroのリサイクル素材使用リーシュコードは環境配慮型でありながら高い耐久性を実現
よくある質問
Q: リーシュコードの平均的な寿命はどれくらいですか?
A: 使用頻度やコンディションによって異なりますが、一般的には6ヶ月〜1年程度です。週に数回の使用なら1年近く使えることもありますが、毎日使用する場合は3〜6ヶ月程度での交換を検討しましょう。ただし、明らかな劣化の兆候がある場合は、使用期間に関わらず交換することをおすすめします。
Q: パワーのある波での切断を防ぐため、太いリーシュコードを選ぶべきですか?
A: 基本的には、波のパワーが強い場合は太めのリーシュコード(8mm以上)を選ぶことをおすすめします。ただし、単に太いだけでなく、品質の良いリーシュコードを選ぶことが重要です。nanazeroの7mmリーシュコードは標準的な波のコンディションで十分な強度を持っていますが、常にヘッドハイ以上の大きな波で使用する場合は、より太いモデルや専用の「ビッグウェーブリーシュ」を検討した方が安心です。
Q: リーシュコードが絡まりやすいのですが、何か対策はありますか?
A: リーシュの絡まりには主に以下の対策が効果的です:1) 適切な長さ(短すぎず、長すぎないもの)を選ぶ、2) ダブルスイーベル構造のリーシュを使用する、3) リーシュを適切に巻いて保管する、4) アンクルカフを正しい向きで装着する(コードが踵側に伸びるように)。nanazeroのリーシュコードはダブルスイーベル設計で絡まりにくい構造になっています。
Q: 古いリーシュコードは環境に配慮してどのように処分すれば良いですか?
A: 使用済みのリーシュコードは、そのまま一般ゴミとして捨てるのではなく、可能であればリサイクル施設に持ち込むことをおすすめします。アンクルカフなどの布部分、プラスチック部品、ウレタンコードを分別し、それぞれ適切なリサイクルルートに回せることがベストです。また、一部のサーフショップやリサイクル活動を行う団体では、古いサーフギアの回収プログラムを実施していることもあります。環境に配慮したサーフィンライフスタイルの一環として、処分方法も意識してみましょう。
まとめ
リーシュコードは、サーフィンの安全を確保するための重要な装備です。よくあるトラブルには、絡まり、切断、レールセーバーの問題、アンクルカフの不具合などがありますが、適切な選択とメンテナンスで多くの問題を防ぐことができます。
定期的な点検と洗浄、正しい保管方法、状況に合ったリーシュの選択、定期的な交換、そして高品質なリーシュコードの選択が、トラブル予防の鍵となります。nanazeroでは、環境に配慮しながらも高い耐久性と快適性を両立したリーシュコードを提供しています。
最後に、リーシュコードは命を守る安全装備であることを忘れないでください。少しでも劣化や不安がある場合は、迷わず新しいものに交換することをおすすめします。安全なサーフィンライフをお楽しみください。
監修者

ヒガシーサー
サーフィン歴20年、オンラインサーフィンスクール「コレクトサーフ」のアンバサダーを務め、誰でも簡単にサーフィン上達ができるハウツーを紹介。SNS総フォロワーは65,000人以上。