サーフボードのタイプに合ったリーシュコードを選ぶことは、サーフィンの安全性と快適性を大きく左右します。リーシュコードの長さや太さが不適切だと、パフォーマンスの低下だけでなく、危険な状況を招くこともあります。この記事では、サーフボードのタイプ別に最適なリーシュコードの選び方と、環境に配慮したリーシュコード選択のポイントを解説します。
リーシュコード選びが重要な理由
適切なリーシュコードは、サーフィン中の安全を確保するためだけでなく、サーフィン体験全体を向上させる重要な要素です。リーシュコードが長すぎると足に絡まりやすくなり、短すぎるとパドル時にボードが引っ張られてしまいます。また、太さが不適切だと引っ張る力(抵抗)がパフォーマンスに影響します。
ポイント! リーシュコードは「単なる紐」ではなく、サーフィン中の安全装置であり、パフォーマンスに直結する重要なギアです。サーフボードタイプに合わせた適切な選択が、サーフィンの質を大きく向上させます。
リーシュコード選びで考慮すべき主な要素は以下の通りです:
- 長さ:サーフボードの長さに合わせて選びます
- 太さ:ボードのボリュームと波のパワーに合わせて選びます
- 素材:耐久性と伸縮性のバランスが重要です
- アンクルストラップの快適さ:長時間の使用でも痛みを感じないものを選びます
- スイベル(回転部分)の品質:絡まりを防ぎ、スムーズな動きをサポートします
環境に配慮したサーフィンを楽しむなら、リサイクル素材を使用したリーシュコードを選ぶことも大切です。nanazeroのリサイクル素材使用のリーシュは、環境負荷を減らしながら高い性能を発揮するモデルとなっています。
サーフボードタイプ別リーシュコードの選び方
サーフボードのタイプによって、最適なリーシュコードの特性は大きく異なります。それぞれのボードタイプに合わせた選び方を詳しく解説します。
ショートボード用リーシュコード
ショートボード(5'5"〜6'4"程度)には、一般的に6〜7フィートのリーシュコードが最適です。ショートボードは機動性重視のため、リーシュコードも余分な抵抗を生まないよう考慮する必要があります。
最適な長さ: ボード長+1フィート(例:6'0"のボードなら7フィートのリーシュ)
推奨の太さ: 7〜7.5mm(標準パワーの波)
nanazero推奨: Standard リーシュ 6ft/7ft 7mm
ショートボードでは、リーシュコードの絡まりがパフォーマンスに直結するため、高品質なスイベル(回転部分)を備えたモデルを選ぶことが重要です。特にエアリアルやラディカルなマニューバーを行う場合は、伸縮性に優れたウレタンコードのモデルが適しています。
注意! コンペティションモデルなど極端に細いリーシュコード(5.5mm以下)は、パワーのある波では切れやすく危険なため、経験者以外にはおすすめしません。
ミッドレングス用リーシュコード
ミッドレングスボード(6'6"〜8'0"程度)には、7〜8フィートのリーシュコードが適しています。ミッドレングスはショートボードとロングボードの中間的な特性を持つため、リーシュコードもバランスの取れた仕様が求められます。
最適な長さ: ボード長+0.5〜1フィート(例:7'0"のボードなら7'6"〜8'0"のリーシュ)
推奨の太さ: 7mm(オールラウンド用)
nanazero推奨: Eco リーシュ 7ft/8ft 7mm
ミッドレングスの場合、リーシュコードの太さは7mmが標準です。この太さは耐久性と使いやすさのバランスが良く、様々なコンディションに対応できます。特にエッグシェイプやミニマルなど、浮力の高いミッドレングスボードでは、ボードが波に流されたときの力が強くなるため、耐久性の高いリーシュを選ぶことが重要です。

nanazero Eco リーシュ 7mm - 環境に配慮した耐久性の高いリーシュコード
ロングボード用リーシュコード
ロングボード(8'6"以上)では、9〜10フィートのリーシュコードが必要です。重量とボリュームが大きいロングボードは、波に流されたときの力も強くなるため、耐久性の高いリーシュが求められます。
最適な長さ: ボード長+0.5フィート(例:9'0"のボードなら9'6"のリーシュ)
推奨の太さ: 7〜8mm(耐久性重視)
nanazero推奨: Standard リーシュ 9ft/10ft 7mm または Eco リーシュ 9ft 7mm
ロングボードでは特に、アンクルストラップの品質が重要になります。大きなボードが引っ張る力に耐えられる頑丈な構造と、長時間装着しても快適な履き心地のバランスを考慮して選びましょう。
ポイント! ノーズライディングを楽しむロングボーダーは、コード部分がやや長めのリーシュを選ぶと、ボードの前方に移動してもリーシュの引っ張りを感じにくくなります。
フィッシュ・ツインフィン用リーシュコード
フィッシュボードやツインフィン(5'8"〜6'2"程度)には、6〜7フィートのリーシュコードが適しています。これらのボードは一般的にボリュームがあり浮力が高いため、標準的なショートボードよりも少し耐久性の高いリーシュを選ぶとよいでしょう。
最適な長さ: ボード長+1フィート(例:5'10"のボードなら6'10"前後のリーシュ)
推奨の太さ: 7mm(標準)
nanazero推奨: Eco リーシュ 7ft 7mm
フィッシュボードなどのレトロデザインは、ワイドなアウトラインを持つものが多く、波のパワーを受けやすいため、伸縮性と耐久性のバランスが取れたリーシュコードを選ぶことが重要です。特に小波でのクルージングを楽しむ場合は、軽量で抵抗の少ないモデルが適しています。
リーシュコードの太さ選び
リーシュコードの太さは、耐久性と使いやすさのバランスに大きく影響します。一般的に、太いリーシュコードほど耐久性が高くなりますが、その分水の抵抗も大きくなります。
太さ | 特徴 | 推奨用途 |
---|---|---|
5〜6mm | 軽量で抵抗が少ない、切れやすい | コンペティション用、小波専用 |
7mm | オールラウンドに使える標準サイズ | 多くのサーフボードに最適 |
8mm以上 | 耐久性が高い、抵抗が大きい | 大きな波、重いボード用 |
ポイント! nanazeroでは、7mmの太さをオールラウンドモデルとして推奨しています。この太さは、日本の波のコンディションに最適な耐久性と使いやすさのバランスを実現しています。
初心者やミドルボリュームのボードを使う方には、7mmの太さが最適です。太すぎるリーシュコードは水の抵抗が大きく操作性を損ねる可能性があり、細すぎるリーシュコードは安全性に懸念があります。
リーシュコードの素材と品質
リーシュコードの品質は、使用されている素材と製造方法に大きく依存します。主な素材と特徴を理解して、自分のサーフスタイルに合ったリーシュを選びましょう。
主な素材と特徴
- ウレタンコード: 伸縮性に優れ、スナップバックが少ない。標準的なリーシュコードに使用される。
- リサイクルポリウレタン: 環境負荷を減らしながらウレタンコードの特性を持つ素材。nanazeroのEcoリーシュに使用。
- スイベル部分: ステンレススチールやプラスチック製があり、回転のスムーズさと耐久性が重要。
- アンクルストラップ: ネオプレンやリサイクル素材製があり、快適性と耐久性のバランスが大切。
高品質なリーシュコードの見分け方としては、以下のポイントを確認しましょう:
- ダブルスイベル(両端に回転部品があるもの)を採用しているか
- コード部分の編み込みが緻密で均一か
- アンクルストラップのクッション性と耐久性
- レールセーバー(ボード側の保護パーツ)の品質
注意! 極端に安価なリーシュコードは、素材や製造工程が簡略化されていることが多く、安全性に懸念があります。特にスイベル部分やコード接合部の品質は、安全に直結する重要な要素です。
nanazeroのリーシュコードシリーズは、環境に配慮しながらも高い品質基準を満たしています。特にEcoリーシュは、リサイクル素材を積極的に採用しながら、パフォーマンスと耐久性を両立しています。
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リーシュコードの正しい付け方
リーシュコードの正しい付け方は、安全性と機能性を確保するために非常に重要です。間違った付け方をすると、リーシュが切れたり足に絡まったりする危険があります。
正しい付け方の手順
-
アンクルストラップの装着:
- リーシュのベルクロ側を内側に来るように巻く
- しっかりと固定するが、血行を妨げないよう適切な強さで締める
- コードが常に踵側(後ろ)に向くように装着する
-
ボードへの取り付け:
- レールセーバーをボードのリーシュプラグに通す
- リーシュ紐をループに通し、引っ張ってしっかり固定
- レールセーバーがボードの角に確実に当たっていることを確認

リーシュロープをリーシュプラグに正しく固定する方法
よくある間違い:
- アンクルストラップを緩く装着して、水中でずれる
- コードをつま先側に向けて装着する(踵側が正しい)
- リーシュ紐を正しく結ばず、波の力で外れてしまう

コードが踵側に伸びる正しいアンクルカフの装着方法
正しく装着されたリーシュコードは、パドル時やライディング中に存在を意識せず、必要なときだけ機能するものです。定期的にスイベルや接合部の状態を確認し、磨耗や損傷があれば早めに交換しましょう。
よくあるリーシュコードの問題と解決法
リーシュコードにまつわる一般的な問題とその解決方法を理解しておくことで、サーフィン中のトラブルを減らすことができます。
問題1: リーシュコードが絡まる
原因: スイベルの不良、リーシュコードが長すぎる、正しく装着していない
解決法:
- 高品質なダブルスイベルのリーシュコードを使用する
- 適切な長さのリーシュコードを選ぶ
- 踵側にコードが来るように装着する
問題2: リーシュコードがすぐに伸びてしまう
原因: 低品質な素材、強い波での使用、不適切な保管
解決法:
- 高品質なウレタンコードのリーシュを選ぶ
- 波の強さに合った太さのリーシュコードを使用する
- 使用後は真水で洗い、直射日光を避けて保管する
問題3: アンクルストラップが痛い・不快
原因: ストラップの素材が硬い、サイズが合っていない、締めすぎている
解決法:
- クッション性のあるネオプレン素材のストラップを選ぶ
- 適切な強さで締める(血行を妨げない程度)
- 長時間のサーフィンではときどき位置を調整する
問題4: リーシュの接続部が切れる
原因: 波の強い力、低品質な接続部、経年劣化
解決法:
- 定期的にリーシュの状態をチェックする
- 磨耗や亀裂が見られたら早めに交換する
- ワイプアウト後はリーシュの状態を確認する習慣をつける
注意! リーシュコードの切れは非常に危険です。特に波のパワーが強い日は、サーフィン前にリーシュコードの状態を必ず確認しましょう。少しでも不安があれば、新しいものに交換することをおすすめします。
まとめ:あなたのサーフボードに最適なリーシュコード
サーフボードタイプ別のリーシュコード選びのポイントをまとめると:
- ショートボード: 6〜7フィート、7mm太さ、機動性とバランスの良いモデル
- ミッドレングス: 7〜8フィート、7mm太さ、オールラウンドな使用に適したモデル
- ロングボード: 9〜10フィート、7〜8mm太さ、耐久性に優れたモデル
- フィッシュ/ツインフィン: 6〜7フィート、7mm太さ、浮力に対応する耐久性のあるモデル
リーシュコードは「ボード長+0.5〜1フィート」を基本に選び、波のコンディションや自分のサーフスタイルに合わせて調整しましょう。環境に配慮したサーフィンライフスタイルを実践するなら、nanazeroのリサイクル素材使用のEcoリーシュコードがおすすめです。
最後に、どんなに良いリーシュコードでも定期的な点検と適切な保管が重要です。サーフィン後は必ず真水で洗い、直射日光を避けて保管しましょう。これにより、リーシュコードの寿命を延ばし、安全なサーフィンを楽しむことができます。
よくある質問
Q: リーシュコードはどのくらいの頻度で交換すべきですか?
A: 使用頻度にもよりますが、一般的には6ヶ月〜1年を目安に点検し、磨耗や亀裂が見られたら交換してください。nanazeroのリーシュコードは6ヶ月の品質保証付きです。
Q: リーシュコードの洗い方は?
A: 使用後は必ず真水で塩分を洗い流し、直射日光を避けて自然乾燥させてください。特にスイベル部分は塩が溜まりやすいので丁寧に洗いましょう。
Q: 冬場の厚いウェットスーツでも快適に使えるリーシュはありますか?
A: 冬場は厚手のウェットスーツの上からでも快適に使えるよう、アンクルストラップが長めのモデルや、クッション性の高いモデルを選ぶと良いでしょう。nanazeroのリーシュコードはこの点を考慮した設計になっています。
Q: 競技用サーフィンではどのようなリーシュコードを選ぶべきですか?
A: 競技用では、より細く(5.5〜6mm)軽量なコンペティションモデルが好まれますが、耐久性とのバランスを考慮する必要があります。特に大会中の安全を優先するなら、標準的な7mmモデルの方が安心です。
監修者

ヒガシーサー
サーフィン歴20年、オンラインサーフィンスクール「コレクトサーフ」のアンバサダーを務め、誰でも簡単にサーフィン上達ができるハウツーを紹介。SNS総フォロワーは65,000人以上。