五十嵐カノア選手は、東京五輪銀メダリストで、エアリアル技とスマートな波選びを得意とする日本代表サーファーです。

「プロのサーフィンを見ても、自分の上達にどう活かせばいいかわからない」そう感じていませんか?五十嵐カノア選手のサーフィンには、初心者〜中級者でも参考にできる上達のヒントが詰まっています。本記事では、五十嵐カノア選手の経歴やサーフィンスタイルを紹介しながら、「プロの技術から何を学び、どう自分の練習に活かすか」を解説します。

五十嵐カノア選手とは?経歴とプロフィール

五十嵐カノア選手は、1997年生まれ、カリフォルニア州ハンティントンビーチ育ちの日本代表プロサーファーです。両親が日本人の元プロサーファーであり、3歳からサーフィンを始めました。

項目 内容
生年月日 1997年10月1日(27歳 ※2025年時点)
出身 カリフォルニア州ハンティントンビーチ
スタンス レギュラー
主な戦績 東京五輪 銀メダル、CT優勝2回
サーフボード JS Surfboards

主なキャリアハイライト

  • 2016年:史上最年少、アジア人初のWSL CT(チャンピオンシップツアー)参戦
  • 2019年:Corona Bali Protected 優勝(CT初優勝、日本人初)
  • 2021年:東京オリンピック 銀メダル
  • 2024年:Lexus Fiji Pro 優勝(CT2勝目)
  • 2025年:CT総合ランキング7位、Lexus Trestles Pro 準優勝

2023年からはハーバード大学大学院で経営学を専攻し、競技活動と学業を両立しています。「常に進化し続けること」をモットーに、サーフィンだけでなく知的な成長も追求する姿勢が特徴的です。

五十嵐カノア選手のサーフィンスタイル

五十嵐カノア選手のサーフィンには、一般サーファーの上達にも参考になる特徴があります。

特徴1:エアリアル技の精度

代名詞は「エアリバース360」。空中で360度回転し、着水する高難度の技です。この技を安定して成功させるために必要なのは、テイクオフの瞬間からの「視線の先行」と「体重移動の正確さ」。これらは初心者がターンを覚える際にも重要な基礎スキルです。

特徴2:波を読む「スマートサーファー」

五十嵐選手は、競技のルールとジャッジングについて深い知識を持ち、「どの波でどの技をすれば得点が高くなるか」を冷静に判断できる選手です。この「波を読む力」は、一般サーファーにとっても非常に重要なスキル。良い波を選べるようになれば、少ない波数でも充実したサーフィンが可能になります。

特徴3:パワフルかつ滑らかなターン

五十嵐選手のターンは、パワフルでありながら動きに無駄がありません。特にボトムターンからトップターンへの連続動作は、体の軸がブレず、視線→上半身→下半身の順にスムーズに連動しています。

ポイント! 五十嵐選手がJ-Bayでのインタビューで語った言葉が印象的です。「この波はあまりにも完璧だから、サーファーの欠点が全部さらけ出される」。どんな波質でも対応できる適応力は、基礎スキルの徹底した習得から生まれています。

プロの技術から学ぶ3つのポイント

五十嵐カノア選手のサーフィンを見て「すごい」で終わらせるのではなく、自分の上達に活かすためのポイントを3つ紹介します。

ポイント1:視線コントロール

五十嵐選手のライディングをスローで見ると、常に「次に行きたい場所」を見ています。体は視線の方向に動くため、ターンの方向を視線で先にリードすることが重要です。

  • 初心者が陥りがちな失敗:足元やボードのノーズを見てしまう
  • 改善法:ターンしたい方向を「顎から先に」向ける意識を持つ
  • 練習法:サーフスケートで陸上練習し、体に染み込ませる

ポイント2:上半身と下半身の連動

五十嵐選手のターンは「視線→肩→腰→足」の順で連動しています。この順番が崩れると、ターンがぎこちなくなったり、バランスを崩したりします。

  • 初心者が陥りがちな失敗:足だけでターンしようとする
  • 改善法:肩のリード(上半身の先行回転)を意識する
  • 練習法:鏡の前での体重移動練習、サーフスケートでのカービング

ポイント3:ターンの「溜め」と「解放」

五十嵐選手のボトムターンには明確な「溜め」があり、トップに上がる瞬間に「解放」しています。この緩急の使い分けが、パワフルで美しいターンを生み出します。

  • 初心者が陥りがちな失敗:常に同じスピードで動いてしまう
  • 改善法:ボトムで「沈み込み」、トップで「伸び上がり」を意識
  • 練習法:サーフスケートでの屈伸運動を取り入れたカービング

陸トレの重要性|プロも実践する練習法

五十嵐選手を含むトッププロの多くが、陸上トレーニングを重視しています。その理由は明確で、「海での練習時間は限られている」からです。

なぜ陸トレが効果的なのか?

  • 反復練習が可能:海では1本の波に乗れる時間は数秒。陸上なら何十回でも同じ動きを練習できる
  • フォーム確認ができる:鏡や動画で自分の動きをチェックしながら修正できる
  • 天候に左右されない:波がない日、雨の日でも練習を継続できる

サーフスケートで練習できること

サーフスケートは、サーフィンの体重移動やターンの感覚を陸上で再現できるトレーニングギアです。五十嵐選手のようなプロの動きを「スローモーション」で分解し、自分の体で再現する練習に最適です。

  • 視線コントロール:進みたい方向を見る習慣づけ
  • 体重移動:前後・左右の荷重バランス
  • 上下の動き:ポンピング(屈伸)による加速
  • ターンのタイミング:溜めと解放のリズム感

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オリンピック戦績と今後の展望

東京オリンピック2020:銀メダル

2021年に開催された東京オリンピックでは、千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸で銀メダルを獲得。日本のサーフィン史に残る快挙でした。

パリオリンピック2024:9位

タヒチ・チョープーで開催されたパリ五輪では9位。世界屈指のパワフルなバレルウェーブという特殊な波質で、地元選手が上位を占める結果となりました。

2028年ロサンゼルス五輪への展望

2028年のロサンゼルス五輪は、カリフォルニア州トラッセルズで開催が決定。五十嵐選手にとっては文字通り「地元」での大会となります。

トラッセルズはハイパフォーマンス系の波質で、五十嵐選手の得意とするエアリアル技やカービングが活きる環境。2025年のCT第8戦でも同会場で準優勝しており、金メダル獲得への期待が高まっています。

豆知識:トラッセルズの波は「スケートパークのように規則正しい」と形容され、技の完成度が問われます。これはサーフスケートでの練習成果が最も活きる波質とも言えるでしょう。

よくある質問

Q1. 五十嵐カノア選手のサーフボードは?

JS Surfboards(ジェイエス)のボードを使用しています。JSはオーストラリア発のハイパフォーマンスボードブランドで、多くのCTサーファーが愛用。一般サーファーが同じボードを使うことは難しいですが、プロが重視する「波にフィットしたボード選び」の考え方は参考になります。

Q2. 初心者でもエアリアルは練習すべき?

エアリアル自体は上級者向けの技ですが、エアリアルに必要な「体重移動」「視線コントロール」「スピード管理」は、すべてのサーファーに必要な基礎スキルです。まずはターンやボトムターンを確実にできるようになることが、将来的なエアリアル習得への近道です。

Q3. 五十嵐選手のようなサーフィンをするには?

プロレベルの技術習得には長年の練習が必要ですが、「視線のリード」「上半身と下半身の連動」「溜めと解放」といった基本要素は、初心者〜中級者でもサーフスケートなどを使った陸トレで練習できます。海での練習時間は限られるので、陸上で基礎を固めることが効果的です。

Q4. 五十嵐カノア選手は日本人?

両親が日本人で、国籍は日本です。生まれ育ちはアメリカ・カリフォルニア州ですが、オリンピックや国際大会では日本代表として出場しています。

Q5. 五十嵐選手の家族もサーファー?

父・五十嵐勉さん、母・美佐子さんは共に元プロサーファー。弟のキアヌ・イガラシ選手もプロサーファーとして活躍しています。サーフィン一家として知られています。

まとめ

五十嵐カノア選手は、東京五輪銀メダリストとして日本サーフィン界を牽引する存在です。そのサーフィンから学べるポイントを振り返りましょう。

  • 視線コントロール:進みたい方向を先に見る
  • 上半身と下半身の連動:肩のリードで体を連動させる
  • 溜めと解放:ボトムで溜め、トップで解放する緩急
  • 陸トレの重要性:サーフスケートで反復練習

プロのサーフィンは「見て楽しむ」だけでなく、「学んで活かす」ことで、自分自身の上達にもつながります。五十嵐選手の次のオリンピック挑戦を応援しながら、自分自身のサーフィン上達も目指しましょう。

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nanazeroの環境保護への取り組み

nanazeroは、主な活動場所である海や自然の保全活動への貢献を目的に、売上の1%を"1% for the Planet"を通じて環境保護団体に寄付しています。五十嵐カノア選手も「サーフィンは自然との一体感」を大切にしており、環境問題への取り組みに積極的です。

記事を書いた人

nanazero編集部

nanazero編集部

nanazeroブログ編集部。国内外のサーフィンインフルエンサーと連携し、最新のトレンドや技術を追求。サーフボードの設計・製造に携わる専門家を含む多様なメンバーで構成されており、幅広いユーザーに価値ある情報を提供しています。

監修者

ヒガシーサー

ヒガシーサー

サーフィン歴20年以上。沖縄のリーフブレイクを中心に活動し、日本最大級のサーフィンオンラインスクールのアンバサダーを務める。誰でも簡単にサーフィン上達ができるハウツーを紹介。SNS総フォロワーは65,000人以上。